2カ月半に及ぶ悪戦苦闘の末、学生フォーミュラ用モータが動きました
| 固定リンク 投稿者: プロジェクトEVスタッフ
今日は、電気電子工学科の高木です。
学生フォーミュラに出場するための電気自動車(EV)の製作を進めています。EV用モータとして、(株)デンソー様から三相同期モータとインバータを提供いただきました。このモータは定格出力37kWの優れもので、CAN通信という方式で制御信号をやり取りしながら動作します。
EVメンバーが(株)デンソー様との交渉の末、モータを提供いただけたのは4月の中旬でした。4月28日には、オンラインで(株)デンソー様からモータに関する説明を受け、連休明けからモータ駆動に取り組みました。モータ、インバータ、制御回路、電源を接続するためのコネクターを製作し、結線を終えました。
次に、ワンチップマイコンArduinoを使って、CAN通信を試みました。Arduinoから制御信号を送っているにも関わらず、モータがReserveとなり、動作指令を受け付けない状態となりました。信号のプロトコル(規則)を何度も確認、変更しましたが、上手く動かない日が続きました。
試行錯誤を繰り返し、モータ・インバータにプリチャージ抵抗を接続することで、モータ駆動に成功しました。その場に居合わせたメンバーからは、大きな拍手が起きました。制御系の問題ではなくモータハード側の問題でした。
ということで、9月5日からの学生フォーミュラ本戦出場を目指し、EVメンバーの熱い戦いが続いています。