#1号機の4輪駆動化を進めています

| 投稿者: プロジェクトEVスタッフ

 こんにちは、電気電子工学科の高木です。
 9月に#1号機が完成し、工学部の皆さんへのお披露目会を開催し、デモ走行・試乗会を行いました。この時は、後輪2輪のそれぞれをモータで駆動し、時速20km程度で走行しました。当初の計画では、前後4輪での駆動をめざしており、4輪化に向けた改良を進めています。

  電気自動車(EV)では、大出力な1個のモータで走行するタイプと、複数の中出力モータで走行する2種類が提案されています。現在、実用化されているEVやハイブリッドカーでは、1個のモータで駆動するタイプが主流となっています。モータとタイヤの接続部品が1組ですみ、1モータであることから制御が容易となるためです。

  これに対して、複数モータでは制御は複雑になりますが、走行状態に応じた制御ができます。例えば、左右に曲がる時に、左と右でタイヤの回転数を変えることで、スムーズな曲がりが実現できます。自動車の性能を競う学生フォーミュラにも、4輪駆動のEVチームが参加し始めています。

  こうした流れを受け、EVプロジェクトでは当初から4輪それぞれを駆動するパワートレインを検討してきました。デモ走行で、後輪2輪を駆動したのに続き、前輪の2輪もモータ駆動して4輪で走行するようにします。前輪での回転数制御を含む4輪制御には、PLC(Programmable logic controller)を使用します。

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