サプライズの卒業式、4年生に花束贈呈と工学部優秀賞の受賞

| 投稿者: プロジェクトEVスタッフ

 こんにちは、電気電子工学科の高木です。
 3月20日に学位授与式が開催され、4年生が卒業の日を迎えました。当日、パワートレイン班では、3年生の平山君から4年生に花束の贈呈がありました。また、学位授与式後に開催された卒業記念パーティでは、2年間の活動が評価され、EVプロジェクト4年生の7名が工学部優秀賞者として表彰されました。
EVプロジェクトは2017年の4月から始まり、現4年生が最初のメンバとなりました。当初は、EV活動用の部屋や工具もなく、文字通り“ゼロ”からのスタートとなりました。活動内容や目標とするレースなどを、試行錯誤しながら決めて進んできました。
そうした苦労を続けてプロジェクト引っ張ってきてくれた4年生も、3月20日に卒業の日を迎えました。当日、EVプロジェクトに参加している3年生に平山君から4年生への花束贈呈の提案がありました。パワートレイン班の4年生4名はすべて高木研究室に配属されており、その場で花束贈呈行うことにしました。平山君から、岩田君、佐藤君、高橋君、前君の順に花束が渡されました。
14時からは、工学部の卒業記念パーティがありました。成績優秀者や「プロジェクトその他で活躍」した4年生が表彰されることになっていました。成績優秀者への表彰が終わり、「プロジェクトその他で活躍」した学生としてEVプロジェクトメンバが選ばれました。プロジェクトで2年間頑張ってくれた機械工学科の河野君、本名君、福島君、電気電子工学科の岩田君、佐藤君、高橋君、前君の7名が、工学部優秀賞として表彰されました。
3年生からの花束の贈呈、工学部懇親会での表彰と、EVプロジェクトメンバにとってはサプライズな卒業式となりました。
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アルミ製の車体フレームが完成しました

| 投稿者: プロジェクトEVスタッフ

こんにちは、電気電子工学科の高木です。
 車体フレーム班では、オリジナル1号機の完成を目指し、2019年1月にサスペンションを製作し、1月後半からアルミ製の車体ブレームの製作を始めました。設計図に従ってアルミフレームを切断し、ネジ組みして車体フレームが完成しました。

オリジナル1号機では、当初、鉄パイプを溶接して車体フレームを製作する計画で進めてきました。溶接装置を購入し、溶接のための机や工具も準備し、作業のための安全教育と実技訓練を始めました。しかしながら、教員と学生の共通時間を確保するのに手間取り、なかなか溶接作業に入ることができませんでした。

一方、パワートレイン班やカウル班では、早いタイミングでの車体完成を希望していました。とくにパワトレ班では、学生フォーミュラ用のモータやインバータ設計のため、実機に近い車体を必要としています。そこで、1月に開催されたリーダ会では、1号機の車体をアルミフレームで製作することに決めました。この決定を受け、車体フレーム班では1月後半から2月にかけてアルミ製車体フレームの製作を進めました。

車体フレーム班が春休みも活動を続けてくれたことで、アルミ製の車体フレームが完成しました。今後は、1月に製作したサスペンション、これまでに用意したブレーキやアクセルをこのフレームに取り付け、走行可能や車体に仕上げます。

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モータ6直巻きと基板の48V化でモータのトルクアップに成功

| 投稿者: プロジェクトEVスタッフ

こんにちは、電気電子工学科の高木です。
 パワートレイン班では、2019年の1月からオリジナル1号機の完成に向け、モータのトルクアップに取り組んできました。インバータ基板の出力アップのための48V化、モータ性能アップのための6直列コイル化の改良を終え、動作確認を終えました。

 現在、開発しているオリジナル1号機は学生フォーミュラの車体サイズを想定して設計されています。カウルを取り付けた車体に、ドライバー1名が乗車した時の車重は、200kgを超え、EVレースに出場したモータの2倍以上のトルクが必要です。このため、➀インバータ出力の向上、➁モータコイルの巻き方変更、に取り組んできました。➀では、動作電圧を24Vから48Vに高めるため、制御回路用電源の変更、基板との入出力用リード線のコネクター化を実施しました。➁では、モータ回転数を低くしてトルクを高めるため、32並列から6直接続の巻き方に変更しました。

 1月から対策項目をリストアップし、必要部品を購入し、実際の改良を続けてきました。先週までに①、②の改良を終えたことから、35日の活動で動作確認を行いました。最初に、電圧を変えられる直流電源を使い、動作電圧を24Vから徐々に上げていきました。今回の改造では36V以上で動作する仕様になっています。電圧を36Vまで上げて加速つまみをゆっくり回すと、モータが滑らか回転し始めました。その後、電圧を徐々にあげ、48V電圧まで問題なく動作しました。
 次に電源をバッテリーに変えます。1個のバッテリーは12Vなので、最初に3個を直列に接続して36Vとしました。次に、4個を直列接続し、48Vとしました。36Vでのモータの最大回転数は1500回転以上、48Vでは1900回転以上と、電圧とともに回転数が上昇することも確認できました。 

今回、モータとインバータ基板で1セット目の改良を終えました。発注中のMOSFETの納入を待って、2セット目の改造を行います。2セット用意できれば、オリジナル1号機に搭載するパワートレインの準備が完了です。

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3次元CADでオリジナル1号機用カウルを設計しました

| 投稿者: プロジェクトEVスタッフ

こんにちは、電気電子工学科の高木です。レース参加で中断していたオリジナル1号機の完成を目指し、カウル、車体フレーム、パワートレインともに活動を再開しています。今回は、カウルの取り組みについて紹介します。

昨年10月のEVレースでは、3次元CADで設計したカウルを製作し、車体に取り付けてレースに参加しました。この時は、車体サイズのカウルを作る始めての試みだったため、設計方法、下地型の製作方法、塗装方法など試行錯誤の連続でした。始めての試みにもかかわらず、応用化学科の須磨岡先生の離れ技により、レース前日に見栄えの良いカウルを完成してくださいました。 

EVレース用のカウルでは、レースまでに製作することを優先し、曲線部がほとんどなく製作が容易な形状としました。今回は、前回のレース用カウルの経験を活かし、EVの走行性能に関連する空気抵抗や重さ、デザイン性にも配慮することができます。
 オリジナル1号機を目指し、車体フレームとパワートレインが動き始めたことを受け、3年生の平山君がカウルの1次案を設計してくれました。平山君はパワートレイン班のリーダでもありますが、3次元CADの操作スキルが高く、前回のカウル製作でも大活躍しています。今回の設計では、機能性やデザインは十分には考慮していませんが、まずは見える形にして皆さんの考えを反映させていきます。

これで、カウル、車体フレーム、パワートレインの3グループが本格的に活動を始めました。全体スケジュールをキープし、6月オープンキャンパスまでの完成を目指します。

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