トルクの出力アップにむけてモータと基板の改良を始めました
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こんにちは、電気電子工学科の高木です。
EVプロジェクトで、当初から目標としてきたオリジナルな1号機の完成を目指し、カウル、車体フレーム、パワートレインともに活動を再開しました。この中から、パワートレインの取り組みついて紹介します。
現在、開発しているオリジナル1号機は学生フォーミュラの車体サイズを想定して設計されています。カウルを取り付けた車体に、ドライバー1名が乗車した時の車重は、200kgを超えます。レースに出場したカートのドライバー込みでの車重が100kgであったのに対して2倍以上の車重があり、より強いトルクが必要とされます。
トルク出力をアップするために、➀インバータ出力の向上、➁モータコイルの巻き方変更、を始めました。➀では、動作電圧をこれまでの24Vから48Vに高めます。スイッチング用パワーデバイスを制御する回路は12V動作であるため、48Vの電圧でも12Vが得られるようDC-DC変換器を交換します。また、ホールセンサなどの接続部を半田付けからコネクター方式に改良し、基板を交換しやすくします。
➁では、モータ回転数を低くしてトルクを高めるため、3直2並列から6直接続の巻き方に変更します。現在使っているモータは18個のステイにコイルが巻かれており、3相毎にすべてを直列接続すると6直列×3=18スロットとなります。これに対して、3個の3相(9ステイ)を直列接続したセット2組を並列接続したのが3直2並列です。モータに巻いてあるコイルを外し、新たに6直接続に巻き直します
コネクターやDC-DC変換器など改良用の部品が入手できたため、パワートレイン版は改良作業に着手しました。また、パワートレイン版、車体フレーム版ともに春休みも活動を行い、一刻も早くオリジナル1号機を完成させようと燃えています。