10月7日の筑波レース、初参加で完走の大健闘(3)

| 投稿者: プロジェクトEVスタッフ

こんにちは、電気電子工学科の高木です。レースの報告、その(3)です。
 レース開始に伴う退場のアナウンスが流れると、ピット要員は16番ピットに移動し、スタートを待ちます。コントロールタワー横の表示灯が5分、3分前を示し、ついにスタートを示す旗が振られました。各チームのカートがゆっくりと動き出します。 

東京工科大学のカートもピット前を通り過ぎ、傾斜のある最初のコーナを登っていきます。モータとインバータには性能的にゆとりがなく、この斜面はカートにかなりの負担です。ピット要員が不安の目で見つめる中、カートは速度を落としながら斜面を登り、最高点に達し、視界から消えていきました。レース前の準備では、斜面への走行トライをしていなかっただけに、登り切ったことを喜び合いました。 

場内アナウンスが流れトップのカートが戻って来ました。それに続き、1周目を走り終えたカートが続々と戻ってきます。東京工科大学のカートも6位前後で現れ、ピット要員から歓声が上がりました。そのまま、2周目のコーナ斜面を苦しみながらも登り切り、視界から消えていました。
 トップの走りは快調で、すぐに2周目を終えて戻ってきました。後を追うように、2周目のカートが続々と戻ってきますが、工科大のカートはなかなか現れません。どこかで止まってしまったのではと、全員が思い始めたところに姿を現しました。明らかにカートのペースは落ちています。3周目に基板を交換しようとピット要員が手を振りますが、カートは走り続けます。気が付けば30分近くが経過し、東京工科大学のカートは最後まで走り切ることができました。 

レースが終わり、コースから出てきた本名君とカートのもとにピット要員が集まり、メインスタンドのメンバーも戻ってきました。この時点では完走できたかは分からず、とりあえず30分間走り切れたことを喜び合いました。全員で記念撮影を行い、マイクロバスのメンバーは東京工科大学を目指して帰路につきました。30分後に行われた表彰式と結果発表で、東京工科大学の順位は18位、トップの10周に対して完走基準70%の7周を走破したことが伝えられました。本名君がマイクロバスのメンバーに電話で連絡すると、バスの中で歓声が上がりました。

 こうして、7月から準備を始めたレース参加は、初参加で完走という大健闘に終わりました。

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10月7日の筑波レース、初参加で完走の大健闘(2)

| 投稿者: プロジェクトEVスタッフ

こんにちは、電気電子工学科の高木です。レースの報告、その(2)です。
 VIPルールで抽選を終えて戻ってくると、マイクロバスで大学を出発したメンバーが到着していました。それまで、本名君と2人で準備を進めてきまきましたが、参加メンバー全員が合流し、一挙に活気付きます。 

次の作業は車検です。パワートレイングループのピット要員が、リストに従って電気自動車(カート)の仕様を確認し、車検項目との適合性を確認していきます。一通り終えたところで、大会委員に連絡すると、大会委員がカートのそばに来てくれて、車検項目を再チェックしていきます。これが通らないとレース参加できません。リスト表を、皆が真剣に見つめています。大会委員の「はい、OK」で、緊張感が一挙にほぐれます。 

ドライバーの本名君は、レーシングスーツ、グローブ、シューズを履き、ヘルメットを持って、体重測定のため大会本部に向かいます。筑波レースでは、レーシングウェアを装着した体重が55kg以上と決められているからです。順番を待って体重計に乗り、体重計測を問題なくクリアしました。これで、レースへの参加資格が手に入りました。一方の応援メンバーは、車検の途中でメインスタンドに向かいました。コースが良く見えるスタンド上段に陣取り、レースの開始を待っています。 

240分を過ぎると、コースへの入り口付近に集まるよう放送が流れます。ピット要員がカートを手押しし、ドライバーの本名君とともに進んでいきます。入り口前には、すでに多くのカートと関係者が集まっています。放送に従って、各チームはコース内に入り、抽選で決められたグリッドにカートを並べていきます。主催者側の呼びかけでドライバーがスタート地点に集まり、写真撮影が行われました。 

写真撮影の和やかな時間が終わると、主催者側から「ドライバー以外はコースから出るようでるよう」指示が流れます。関係者がコースから出ると、場内はレース開始前の緊張感に包まれます。いよいよレースの始まりです。                  ((3)に続く)

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10月7日の筑波レース、初参加で完走の大健闘(1)

| 投稿者: プロジェクトEVスタッフ

 こんにちは、電気電子工学科の高木です。
 EVプロジェクトメンバーで筑波レースに参加し、30分間のレースを走り切り、トップ走行距離の70%以上を走行できたことから、完走と認定されました。初参加ながらの大健闘で、当日の様子を3回に分けて紹介します。 

台風25号が通り過ぎ、季節外れの暑さとなった107日、つくばサーキットで「2018年 CQ EV ミニカート筑波レース秋大会」が開催されました。EVプロジェクトでは79日の全体会で参加を決めてから、レースに向けた準備をコツコツと積み重ねてきましたが、ついに当日を向変えることになりました。当日の朝、先発隊はレンタカーに車体(カート)とピットで調整する機材を積み、ドライバーの本名君とともに出発しました。後続隊はピット要員と応援を含むメンバーが東京工科大学に集合し、マイクロバスで筑波サーキットに向かいました。 

先発隊は、11時少し前に到着し、サーキット内のパドックに駐車しました。すぐに、広報の方々と合流し、当日の撮影スケジュールを確認しました。その後、レンタカーからカウルを取り出し、カートへの取り付け作業を始めました。カウルは、応用化学科の須磨岡先生が中心となり、6日の土曜日も大学で作業いただき、白地に青帯のデザインに出来上がりました。広報さんに作っていただいた大学のロゴとマスコットキャラクター「こうかとん」のシールを貼ると、東京工科大学の代表カートに仕上がりました。 

12時になると受付が始まり、15分からはVIPルームに集合し、レース規則の説明を受けました。今回の大会は過去最多の26チームが参加ということで、会場内には100名以上の関係者が集まり、熱気に包まれていました。説明の後、スターティング・ポジションンの抽選があり、ドライバーの本名君が、7番の好位置を引き当てました。       ((2)に続く)

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つくばレースに向け、再生可能エネルギーでバッテリを充電

| 投稿者: プロジェクトEVスタッフ

こんにちは、電気電子工学科の高木です。
 
107日筑波サーキットでの電気自動車(EV)レースへの参加を目指して活動を進めています。戦略的教育プログラム「再生可能エネルギー利用EV製作教育プログラム」では、EVの製作と共にエネルギーの大切さを体感することが教育目的となっています。今回のレースでは、容量が決められた2個のバッテリで時間30分内での走行距離を競います。バッテリ充電の電源を再生可能エネルギーとすることで、エネルギーの大切さ、さらにはサステイナブル工学の重要性を体感できます。 

充電用の再生可能エネルギーとして、八王子キャンパス内にあるスマートハウスをする利用させていただきました。この施設は、同じ敷地内にある日本工学院 八王子専門学校が管理されている施設です。屋根の上に取り付けられた太陽光発電パネルと、建物の横に設置された風車により、太陽光発電と風力発電を行っています。 

スマートハウスからの電力で、大会用のバッテリを充電しました。その後、EVにバッテリを戻し、レース本番を想定してレーススーツとヘルメットを着用しました。昨日の台風通過で台風一過の日となり、青く澄んだ秋空が広がる中、スマートハウスの前を数回にわたり試走しました。

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