つくばレースに向け、夜の学内で走り込みを続けています

| 投稿者: プロジェクトEVスタッフ

こんにちは、電気電子工学科の高木です。 
 107日筑波サーキットでの電気自動車(EV)レースへの参加を目指して活動を進めています。9月の始めに、レースの申し込みをしました。チーム名は「東京工科大学 EVプロジェクト」で、カートの名前は「シリウス1号」です。申し込みの日に、参加メンバーから候補名を出してもらい、人気投票で決めました。星の中で最も明るいシリウスのように、燦然と輝いて欲しいという願いを込めました。

 レースに向け、インバータ基板のMOSFETを大容量タイプに変え、数回の試走を行いました。しかしながら、走行途中で何らかの異常が発生し、5分以上の連続運転ができない状況に陥りました。チームメンバーが集まって検討した結果、再度、MOSFETの種類変更を行いました。変更後の動作は順調で、多発した異常動作が嘘のようでした。


 
学生達が帰宅する夜を待ち、走行試験をすることにしました。学内には円形のマクドナルドがあり、その周囲を回るコースを設定しました。万が一の時の安全を確保するため、前後にLED照明をつけて車体の存在を知らせるようにしました。
 
最初の数周は、異常が起きるのではとハラハラしていましたが、カートは順調に走行し10分が経過しました。周囲が見守る中、カートは何のトラブルもなく、滑らかな走りを見せました。約20分が経過して完走できると思い始めた時、カートの速度が落ちました。駆け寄ってみると、コネクターの一か所が外れていました。すぐに接続し、走行を再開しました。そして、目標としていた30分走行を達成しました。

 MOSFETトラブルで2週間ほど悩んでいただけに、30分間の連続走行は、久々の明るい話題となりました。レースまでに、走行の信頼性を高める施策を施し、学生が帰宅した夜の時間を狙って、走行試験を繰り返します。


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つくばレースに参加する車体につけるカウルの下地型が完成

| 投稿者: プロジェクトEVスタッフ

こんにちは、電気電子工学科の高木です。
 107日筑波サーキットでの電気自動車(EV)レースへの参加を目指して活動を進めています。当日のレースでは、強化プラスチック(FRP Fiber-Reinforced Plastic)で製作した車体カバー(カウル)を装着します。発泡スチロールで作った下地型の上に樹脂でガラス繊維を貼り付け、下地型の形状を再現したFRPを製作します。発泡スチロールを剥がす、あるいは溶かすと、下地型の形状と同じ形のFRPが残ります。仕上げに塗装を施せばカウルの完成です。 

カウル製作では、化学材料を扱うことから、応用化学科の須磨岡先生に担当していただいています。これまで、単純な直方体形状で小型(10㎝×10㎝)サイズの試作から始め、円錐形で長さ40㎝程度まで試作サイズを大きくしてきました。一連の試作で、EV車体に取り付けるサイズの大型カウルも作れる製作手順を確立しました。 

レース用に購入・製作したカート車体とその図面を参考に、3次元CADでカウルの設計を行いました。さらに、3 次元の設計データから一定間隔の2D断面形状データを抽出し、これを使って10枚の発砲スチロールを切り出しました。これらを接着材で接着し、全体が滑らかとなるように表面にサンドペーパーをかけましたた。出来上がったのが写真の下地型です。
 現在、下地型の上にガラス繊維を樹脂で貼り付け、カウルの原型を作っています。センスの良い学生にカウルのデザインを考えてもらい、カウルを取り付けたカート車体でレースに参加します。


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