オープンキャンパスで19名の高校生が電気自動車に試乗してくれました
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こんにちは、電気電子工学科の高木です。
10月7日筑波サーキットでの電気自動車(EV)レースへの参加を目指して活動を進めています。レース用の車体を8月3日に組み上げました。8月5日のオープンキャンパスでは、高校生に試乗を呼びかけました。当日は、19名の高校生が試乗に挑戦してくれ、小型ながらも人を運ぶほどのパワーを持つモータの能力に驚いていました。
7月31日に納入された車体は、4年生が中心となって組立てを始ました。8月3日のパワートレイングループの活度では、EV自動車が完成し、人が乗って走れることを確認しました。この時点での懸念点は、モータ駆動用インバータに使われているパワーデバイス(MOSFET)が、人を乗せた走行では加熱してしまうことでした。対策として、試乗の間に時間を見つけ、冷却用のヒートシンクを取りつけることにしました。
8月5日の朝に「試乗会場」の案内を掲示し、スタート位置から走って戻ってくるコースを決めました。高校生が運転しやすいよう、道に緑のテープを貼ってモデルコースを示しました。準備は整いましたが、朝から気温が高く、MOSFETの冷却には不利な状況となっていました。
希望者を募っていると、試乗してみたいという高校生が現れ、早速、試乗してもらうことにしました。EVメンバーの1人がLEDライトの指示灯を持って先導し、もう1人がコースと指示する中、高校生を乗せた車体はゆっくりと走りました。反対側の交差点で回転し、無事に戻ってきました。その後、何人もの高校生に試乗してもらい、昼過ぎまで試乗を続けました。お昼休みの見学者の少ない時間にMOSFETにヒートシンクを取り付けました。
ヒートシンクの追加で安心していましたが、ある高校生の試乗をしている時、インバータ基板から焦げる匂いがしました。停止させて調べてみると、MOSFETがショートし、抵抗が焼けたようでした。ヒートシンクで放熱性を改良しましたが、35℃を超える暑さで十分な放熱が得られなくなったようです。
今回の経験をもとに、より大容量のMOSFETに交換し、ヒートシンクを取り付ける改良を行うことにしました。また、他にも改造すべき点が見つかり、改良を検討しています。いろいろありましたが、オープンキャンパスで高校生に試乗する場を提供できたことは大きな成果でした。