モータで軽自動車のタイヤを回すことができました

| 投稿者: プロジェクトEVスタッフ

こんにちは、電気電子工学科の高木です。
 
これまで、車体フレームとパワートレインは、別々の試作を進めてきましたが、双方で試作したタイヤの回転機構とモータを組み立て、動作させる時が来ました。モータにタイヤを取付けた状態で手で回わしてみると、タイヤは問題なく回りました。緊張しながら、インバータ基板にスイッチを入れ、回転の制御つまみを回すと、ゆっくりとタイヤが回りだしました。 

昨年、活動が始まった時から、パワートレイン班では基板とモータを作り始め、9月頃には試作を終えました。完成したモータをもとに、車体フレーム班でタイヤと接続する機構の設計、加工材料の購入、試作を行ってきました。今年度に入ってモータと回転機構を仮り組みしながら、追加工を行こない、最終的にタイヤの固定板が回転する動作を確認しました。 

617日のオープンキャンパスでは、実際のモータで実際のタイヤを駆動するデモ展示することになりました。タイヤを取付ける台を用意し、この台にモータと回転機構部を固定しました。軽自動車用のタイヤを購入し、4本のネジで回転機構に止めつけました。メンバーが見守る中、基板のスイッチをいれ、回転制御用のつまみを回るとタイヤはゆっくりと回りだしました。

 回って当然といえば徒然ですが、実際のタイヤが回っているのを見るとやはり感動します。基板とモータ作りをやってきたパワートレイン班からは、「車を作っていたいたんだ」という感想が飛び出しました。今回の結果で弾みをつけ、今後、1か月でタイヤ4本を回せるようにしていきます。


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バッテリ電源でアクセル、ブレーキ、ハンドルに対する動作を確認

| 投稿者: プロジェクトEVスタッフ

こんにちは、電気電子工学科の高木です。
 試作中の電気自動車(EV)では、4つの車輪を4台のモータで駆動する方式をとります。アクセルとブレーキで4台のモータを同時に加減速させたり、ハンドルを操作で前輪タイヤの回転数を、左右で調整させたりする必要があります。このための仕組みとして、PLCprogrammable logic controller)で4個のモータを制御する構成を考えました。 

これまでに、基板上の抵抗をスイッチで、一連の動作を確認してきましたが、より現実に近い構成で動作確認を行うこととしました。このため、以下の改良を施しました。
 基板上の可変抵抗を、ゲーム用のアクセル、ブレーキ、ハンドルに連動させ、実際の 操作に近づけました。
 電源を、電圧・電流制御された直流電源からバッテリーに変更しました。
 バッテリー使用での安全を確保するため、緊急停止スイッチ、過電流検知でインバータ基板への電流を遮断するインターロックを追加しました。

 最初の構成では想定外の動きも起きましたが、ソフトグループとハードグループが連携して問題解決にあたり、所望の動作が得られるようになりました。今後は、実際の車体フレームに、試作した電装品を取付け、配線します。

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カウル製作にパワトレの学生が加わり3DのCAD設計を終えました

| 投稿者: プロジェクトEVスタッフ

こんにちは、電気電子工学科の高木です。
 電気自動車(EV)の製作チャレンジでは、EVを構成する主要部であるカウル、車体フレーム、パワートレインのグループに分かれています。この中で、カウルは車体のカバーで、その形状が走行時の空力抵抗を決めるとともに、デザインは車体の印象を決める車の顔です。強化プラスチック(FRP Fiber-Reinforced Plastics)で製作することから応用化学科の須磨岡先生を中心に製作を進めてきました。

  EVプロジェクトは、今年度に入って、カウル、車体フレーム、パワートレインをまとめるフェイズに入りました。カウルもこれまでの試作で得られた製作ノウハウを活用し、車体に取り付ける大型カウルの試作を開始しました。CADによる3次元設計が必要となることから、パワートレインのメンバーがCAD設計に加わるとともに、試作にも参加することにしました。 

 まずは、車体先頭部のカウルを製作することとし、CAD設計を行いました。車体フレームで設計した金属パイプに対し、一回り大きな複数の直方体で覆う構造をベーストし、コーナを円弧で丸め、先端をとがらせた形状としました。また、車体フレーム前方にある鉄板に穴をあけ、これと対応するカウルの位置にも穴をあけ、ネジの供締めで取り付けることとしました。
 CAD設計が終ったことから、次のステップでは、スチ―ロールフォームを使ってFRPの下地となる型を作成します。

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