カウル製作に向けて形状の複雑化とサイズ拡大を進めています
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こんにちは、電気電子工学科の高木です。
電気自動車(EV)の製作チャレンジでは、EVを構成する主要部であるカウル、車体フレーム、パワートレインのグループに分かれています。この中で、カウルは車体のカバーで、その形状が走行時の空力抵抗を決めるとともに、デザインは車体の印象を決める車の顔です。須磨岡先生を中心に応用化学科と機械工学科の学生が中心となって製作を進めています。
カウルは、ガラス繊維をプラスチックの中に入れた強化プラスチック(FRP Fiber-Reinforced Plastics)で製作します。発泡スチロールや木材の型の上に、液体状の樹脂材を塗り重ねて乾燥させてプラスチックとし、その間にガラス繊維を入れて製作します。
以前に、1辺が約10cmの直方体の発表スチロールの上にFRPを製作したことを紹介しました。EVプロジェクトで使うカウルは長手方向が50㎝程度のサイズであり、その形状も単純な直方体ではなく、空気抵抗を小さくするための曲面形状となります。このため、曲面形状とサイズの大型化を盛り込んだ試作を繰り返しています。図は、円錐状の形状で長さ40㎝程度に試作したFRPの外観写真です。奇麗な円錐形状にでき上っています。今後もいくつかの試作を重ね、最終的に車体フレームに取り付くサイズのカウルを完成させます。