電気工事が終わり、溶接作業に向けた準備が整いました

| 投稿者: プロジェクトEVスタッフ

こんにちは、電気電子工学科の高木です。
 車体フレームグループでは、フレーム用の金属パイプをどのように組み立てるかが課題となっていました。軽量で強度の高いフレームを製作するためには、カットしたパイプを溶接で組み上げるのが最適です。しかしながら、プロジェクト発足当時には、溶接装置も溶接する部屋もありませんでした。

居室に関しては、軽部学長、大山学部長、茂庭学科長のご尽力で研究棟C-121を、ロボコンとEVプロジェクト用の作業用の部屋としてアサインしていただけました。一方の溶接機につきましては、福島 E.先生を中心に購入手続きを進めていただきました。
 こうして、居室と溶接装置は準備できましたが、研究棟C-121は長い間使われていなかったため、内装工事を行うことになりました。そのため、溶接に向けた準備は10月以降、ストップしてしまいました。年末にかけて工事が行われ年明けには終わったことから、溶接装置の設置場所を決め、電気接続の工事を残すのみとなっていました。

2月に工事の打合せを行い、35日から工事に着手し、38日に完成しました。溶接用Arガスの配管接続など一部の作業が残っていますが、溶接作業できる環境がほぼ整いました。一刻も早いフレームの完成を、EVプロジェクトのメンバー全員が期待しています。



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カウル製作に向けて形状の複雑化とサイズ拡大を進めています

| 投稿者: プロジェクトEVスタッフ

こんにちは、電気電子工学科の高木です。
 電気自動車(EV)の製作チャレンジでは、EVを構成する主要部であるカウル、車体フレーム、パワートレインのグループに分かれています。この中で、カウルは車体のカバーで、その形状が走行時の空力抵抗を決めるとともに、デザインは車体の印象を決める車の顔です。須磨岡先生を中心に応用化学科と機械工学科の学生が中心となって製作を進めています。

カウルは、ガラス繊維をプラスチックの中に入れた強化プラスチック(FRP Fiber-Reinforced Plastics)で製作します。発泡スチロールや木材の型の上に、液体状の樹脂材を塗り重ねて乾燥させてプラスチックとし、その間にガラス繊維を入れて製作します。

以前に、1辺が約10cmの直方体の発表スチロールの上にFRPを製作したことを紹介しました。EVプロジェクトで使うカウルは長手方向が50㎝程度のサイズであり、その形状も単純な直方体ではなく、空気抵抗を小さくするための曲面形状となります。このため、曲面形状とサイズの大型化を盛り込んだ試作を繰り返しています。図は、円錐状の形状で長さ40㎝程度に試作したFRPの外観写真です。奇麗な円錐形状にでき上っています。今後もいくつかの試作を重ね、最終的に車体フレームに取り付くサイズのカウルを完成させます。


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