8月末から作り始めた永久磁石同期モータが完成し動作ました
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こんにちは,電気電子工学科の高木です。
現在、製作している電気自動車(EV)では、1個のタイヤを1個のモータで回転させ、4輪で車を動かす方式を採用しています。このため、4個のモータとこれを駆動する4枚のインバータ基板が必要となります。パワートレイングループでは、前期にインバータ基板の製作を終え、夏季活動の後半から、永久磁石同期モータの製作を始めました。その後、7回の活動を重ね、11月28日の活動で、1グループがモータを完成させて動作を確認しました。
インバータ基板の製作は、基板に電気電子部品を半田付けする作業でした。2年生の電気電子工学実験Ⅱで半田付けにより増幅回路を製作・評価する実験があり、半田付け経験のある3年生の指導もあって順調に進みました。
これに対して、永久磁石同期モータの製作では、コイルの巻く位置を間違えたり、冶具への配線取付け位置を間違えたりと、やり直しがしばしば発生しました。電気電子工学科の学生にとって、モータコイルを巻くのは初めてで、機械組み立て的な要素もあったことがその一因と思われます。モータ製作は貴重な経験となったようです。
これまでは、4グループに分かれてインバータ基板とモータを製作してきましたが、モータとインバータ基板の製作は、あと1、2回の活動で完了します。今後は、①バッテリを含むEV全体の配線、②シーケンサによるモータ制御、③インバータ基板の改良及び冷却ボック作成、を担当する役割分担にグループを再編する計画です。