モータの制御方式を決めてハードを構成するPLCを手配しました
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こんにちは,電気電子工学科の高木です。
現在、製作を進めているEVでは、4つのタイヤそれぞれを4個のモータで駆動します。海外の学生フォーミュラでも、多くの大学でこの方式をとっています。また、0から100km/hまで加速で世界記録を樹立したEVもこの方式です。国内のEVでは、1モータで駆動タイプが多いのですが、海外でのこうした動向を踏まえ、4輪駆動方式を採用しました。
4個のタイヤを駆動する方式で問題となるのが、個々のモータの回転数や回生に対する制御です。例えば、右に廻ろうとする場合、左右が同じ回転数だとスムーズに回れません。左側の回転数を高め、右側の回転数を低くする必要があります。また、燃費向上のためには、ブレーキを踏み込んだ時にモータで発電した電力を蓄電池に貯める回生技術の活用が有益です。回生回路のスタートタイミングを調整するのも重要な制御項目です。
こうしたモータ駆動に関する制御をするため、PLC(programmable logic controller)を搭載することにしました。制御での入力信号は、インバータのON/OFFスイッチ、ブレーキ、アクセル、ハンドルです。出力は、モータの回転数を決める4個のアナログ信号と、回生回路を動作させる4個のON/OFF信号です。アナログ信号を出力するため、PLCの出力にDA変換器を接続します。
制御の構成が決まったので、PLCとDAの発注手配をかけました。制御の設計にかかわったメンバーは、PLCとDA変換器が早く納入されることを期待しています。