ドライバの安全を第一に考えた車体フレームの設計が完了しました
| 固定リンク 投稿者: プロジェクトEVスタッフ
こんにちは,電気電子工学科の高木です。
車体フレームグループでは、ドライバの安全を最優先とした車体フレーム設計を進めてきました。福島 E.先生のところ留学しているマルコスさんが、フレームの構造設計を行い、衝撃が加わっても車体が壊れない車体構造の計算・設計をしてくれました。今回の結果をもとに、フレーム用鉄パイプを購入し、切断、曲げの加工を進めています。
EVプロジェクトで製作している電気自動車には学生が乗り、いろんな状態での運転が行われます。ドライバの安全を確保するには、転倒や障害物が起きても壊れず、ドライバ衝突を想定する必要があります。有限要素法のシミュレータ(PTC Creo)で構造解析を行い、衝撃に耐えうるフレーム構造を設計しました。
メキシコ モンテレー大学のマルコス氏が計算モデルの入力と構造計算をしてくれました。マルコス氏は、福島 E.先生のところに留学生として来ていましたが、EVプロジェクトに興味を持ち、定例会にも参加してくれました。計算では、横転転覆、側面衝突、正面衝突などの衝撃で発生する最大応力を計算で求め、これらの荷重が加わっても変形量が一定以下となるフレーム強度を計算しました。
今回の計算をもとに、車体を構成するフレームパイプの外形とパイプの肉厚を決定し、必要なパイプを購入しました。現在、鉄パイプの切断、曲げの作業に入っています。車体フレームの形が見えてくれば、プロジェクトメンバの活動意欲がより活性化されると期待しています。